2014.11.12


【社長インタビュー】
新分野開拓が着々 「ロジレス化」を提案

東陽倉庫 武藤 正春 社長

顧客の在庫管理から生産計画にまで関わる「デプロイ業務」の提供や医薬品分野の新規開拓など、次々と成長への手を打つ東陽倉庫(本社・名古屋市)。「現状維持は後退」と語る武藤正春社長に、今後の経営戦略を聞いた。

 

――社長就任からの2年を振り返って。
武藤 物流は社会インフラであり、それを担う責任の重さをあらためて強く感じた。加えて、時代の変化の速さ。これからは顧客のニーズを的確に吸い上げ、提案していくことが重要になる。
――どう対応を。
武藤 〝餅は餅屋〟の考えで、メーカーの物流業務を切り出す「ロジレス化」を推進している。例えば、平成20年にスタートした受注センター業務では、顧客に代わり受注を行う。メーカー側はコストを削減でき、受注の締め時間を早めれば出荷体制を早く整えられるため、当社にもメリットがある。
――「デプロイ業務」でロジレス化はさらに進む。
武藤 デプロイ(deploy)は軍事用語で配置、展開の意味。顧客の全ての出荷、在庫データを当社が管理し、どの在庫をどこに配置するかを決める。最終的には生産計画にまで入り込む。メーカーは、商品開発や製造・販売に特化することが可能だ。昨年、大手顧客1社と取引を始めたばかりだが、今後は東陽倉庫の強みとして営業提案していく。

 

薬剤師配した高機能倉庫も

 

――医薬品分野の開拓にも注力。
武藤 医薬品はわれわれにとって新分野だ。24年度に1社と初取引を開始し、25年度、26年度にも各1社と取引を始めた。薬剤師を配した高機能倉庫を提供している。さらに拡大を図りたい。
――海外では、アジアで積極投資。
武藤 8月にタイのレムチャバン港で現地法人の新倉庫が稼働した。自前の倉庫稼働で営業を本格化する。9月にはミャンマーで現地法人が営業を開始した。アジアの成長を取り込むべく、スピード感を持って面的展開を進めている。
――業績への波及は。
武藤 26年3月期は過去最高となる224億2100万円の売上高に。営業利益、経常利益は倍増した。ことしに入っても4~9月は極めて順調に推移している。
――物流事業の将来性をどうみる。
武藤 物流そのものがなくなることはないが、顧客の変化に柔軟に対応できなければ、企業は淘汰(とうた)される。異なる事業領域の成長を同時に目指す「八ケ岳型」の経営で、変化の時代を乗り切りたい。

 

(藤本 裕子)

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