2020.10.20


【社長インタビュー】
地域一番店を追求 センター運営を拡大

姫路合同貨物自動車 藤田 弘一 社長

 地域に密着した総合物流サービスを展開し11期連続で増収増益を果たしている姫路合同貨物自動車(本社・兵庫県姫路市)。新型コロナウイルスの影響が続く6月、藤田弘一新社長が就任した。「地域一番店を追求する」と語り、センター運営を中核に事業を推進するとともに、若手の人材育成を強化する姿勢を打ち出す。
 ―6月、北野穣前社長からバトンを受けた。
 藤田 1978年に入社して42年間、一貫して現場の最前線で働いてきた。今回、会社に恩返しする思いで就いた。北野前社長が体調を崩していたが、回復していると聞いた中で5月に指名を受けた。北野耕司会長と歩調を合わせ最善を尽くす決意だ。
 ―新型コロナの影響で、厳しい経営環境が続いている。
 藤田 顧客との直接対話が難しい中、現場を回り細かな指導を行っている。各部門が独立採算制を採用し、迅速な判断で成長を果たしてきた。委ねる側面が大きい半面、例えば管理面で拠点ごとに差があるのも事実。本社が一定の方向性を示すことで、全体の品質を底上げしたい。
 ―約30年前に、特積みからセンター運営といった総合物流にかじを切った。
 藤田 地域の一番店として輸送、保管、流通加工、静脈と総合物流サービスを提供している。主力の北播支店(兵庫県小野市)は総敷地面積が約16万平方メートルと西日本最の規模を誇る10月には11号棟が稼働し、来年1月には危険物倉庫もしゅん工する。長年ノウハウを培ったセンター運営は今後も事業の核として拡大させる。

協力会社連携し足回り確保

 ―売上高に占める構成比も変わった。
 藤田2020年3月期は売上高160億200万円、経常利益6億3000万円だった。約15年前の03年度と比較し、売上高35億円、経常利益は約3倍に伸び、11期連続で増収増益を果たしている。収入の内訳を見ると、保管料は約4倍、作業料は約2倍、取扱料は約3割に増加した。社員、契約社員も計約600人から約1000人に増えている。一方で、自社車両は540台から410台に減っており、地域の協力会社と連携し、共存共栄する体制をさらに深めていく。

攻めの営業へ若手の奮起を

 ―今期の見通しと投資計画は。
 藤田 新型コロナの影響はある。上期の売上高は前年より約5%減った半面、業務の効率化や燃料単価の低下で増益を確保した。下期は経済活動が一定程度復調すると見込み、業績を下支えすると期待している。投資では北播支店の新倉庫をはじめ、リユース・リサイクル事業、事務所移転などの引っ越し事業、東京と名古屋両支店を強化する。本社に営業部隊を新設し情報強化と新規開拓を進める。

 ―人材育成も欠かせない。
 藤田 若手がもっと活躍できる機会をつくりたい。社外セミナーや研修を受けてスキルアップする努力と同時に、組織として制度を改善し整備する。私自身29歳で所長代理に就き、当時40歳未満の管理職でつくる「歩(あゆみ)会」で切磋琢磨(せっさたくま)してきた。若手の奮起を促したい。
 ―新型コロナ後を見据える。
 藤田 原資は運賃・料金だ。昨年末まで運賃値上げや付帯作業の収受といった機運が高まり、標準的な運賃告示で加速するはずだったが、新型コロナ下で収縮してしまった。一部では値下げする動きがあり、要因は企業数の多さと参入障壁の低さ。規制緩和し過ぎた実態を見直し、法令を順守できない企業を淘汰(とうた)し、業界の健全化を進めなければならない。

記者席 会社に恩返しする

 「まだ社長に就任して3カ月しかたっていない」と謙遜するも、各現場への指示、営業部隊の新設など矢継ぎ早に「新生ヒメゴー」の施策を打ち出す。
 思いは会社への恩返しに尽きる。就任は、まさかとの心情と、常務の立場からある程度の想定があったとも語る。前任は第三営業部のトップとして業績、労務、総務など業務全般を管掌し経営者として研さんを積んだ。今回、総司令官として歩む決意に戸惑いはない。
 そんな中、「本社近くの公園で子どもたちが野球の練習をしていると、ついつい眺めてしまう」ことも。練習に励む姿を見ながら自身の気持ちを引き締める。高校時代に陸上で活躍した脚力で、新型コロナウイルスで激変する時代を駆け抜ける。

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